ペルー珍道中 クスコ・マチュピチュ編

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Vol.2
まだ、少し時間があるので、空港内をブラブラしているとペルー人の人が話しかけてくる。

何を話しているのか、全然判らないが私達のチケットを指差し、同じだと言っているようだ。

そして、会釈をして別れた後、ブラブラ歩きながら後ろを振り返ると
Oさんが手に紙袋を持っているではないか?
さっきまで持っていなかったのに、なんでやねん……?。

(私)Oさん、それどうしたの?
 
(Oさん)さっき話しかけて来たペルー人の人から頼まれて、クスコの空港に着いたら
向こうで奥さんが待っているから渡して欲しいって言われたの。それでOKて言った。

(私)Oさん、何故知らない人の紙袋なんて預かるの?
何が入っているか解らないし、何か変な物(麻薬とか?)だったらどうするの?
まして、クスコの空港でその人の奥さんをどうやって捜すの?

(Oさん)大丈夫よ。
紙袋触ってるけど、中は書類のような感じだし、奥さんもどうにかなるよ。
この言葉に私もあっけに取られ、今度はOさんと少し押し問答になってしまった。

(私)インドでバックパッカー慣れしてるのは判るけど、ここはペルー、コカ○ンで
有名な国やぞ、一緒にするな!
これでOさんプイーと怒ってしまった。

その後、二人共言葉を交さずカウンターへ行きチケットを渡し中へ入る。

入り口付近にドーナッツ店があった、何か食べようと思い、Oさんに話しかける。
Oさんもお腹が空いていたようで、ウン食べる。(腹が減ってはケンカは出来ぬやなー)

簡単な朝食を取り、出発口のほうに向かって歩く、廻りは殆どペルーの人ばかり、
待合室の椅子に座っていると、着陸したヒコーキから乗客が降りてきた。

その中に東洋人らしき若い男女二人が私達の前を通り過ぎた。

(私、Oさんに向かって)何人やろ?
日本人のようにも見えるな。
もし、日本人やったら、「こんにちわ」言うたら振り返るやろ、言ってみようか?
(Oさん)ウンウンそうしよう。

(Oさん)その2人に向かって大きな声で「こんにちわー」。

するとその男女が振り返り、私達のほうを見て、日本の方ですか?
(私とOさん)ウンウン、ソウソウ、日本人。

(男女)うわー日本人に会うの久しぶりですー。
(私)そーですか、何処からの帰りですか?

(男女)今、クスコからの帰りで、マチュピチュへ行ってきました。
途中で露天風呂にも入りましたよ。

(Oさん)お風呂あるの?

(男女)ありますよ、マチュピチュの手前でアグアス・カリエンテスというところがあって、
そこの露天風呂がよかったですねぇー、日本を出てから初めて露天風呂に入れたし、
お湯もちょうどいい湯かげんでしたよー。やっぱり日本人は風呂ですよね。

(私、Oさん)ウンウン、本当、本当。

(男女)お二人共、是非そこに行ったほうがよいですよ。

(私)時間がないのでクスコからヘリコプターでマチュピチュに行き、一泊二日で
リマに帰って来るんですよ。あー勿体無いなぁー、せっかく良い事を聞いたのに。

(Oさん)その他、何処かに行ったの?

(男女)はい。日本から出て今日で25日目ですが、エクアドル、ボリビア、
あとは、ペルーをあっちこっち廻りましたよ、それで後3日で日本へ帰ります。

(Oさん)いいですねぇー、一杯見て廻れてぇ。

(男女)今度、日本人向けに南米ツアーを企画していましてね、ペルーには
古代遺跡が沢山有るのでその下見に 廻っているんです、お二人は何処を見て来られたんですか?

(私)アマゾンの街、イキトスに行ってきました。

(男女)ウーンあそこも良いですよね、私達も行きたかったのですが今回は廻れませんでした。
 それでアマゾンではワニを見たりピラニア釣りとかやったのですか?

(私)いえ、今回は薬用植物の情報収集などで来ましたので釣りなどはでやってないんですよ。

(男女)へー、植物の研究ですか、こんなところまで来られる方は珍しいーんじゃないですか?

(私)えー、イキトスでもそう言われました。(笑)

(Oさん、男女に)そんなに廻ったら、もうそろそろ、日本に帰りたいでしょう?

(男女)いえ、いえ、本当はまだこちらに居たいくらいですよ、あと3日で日本に帰りますが、
また時間に追われた生活が待っていると思うとゾーとしますよ。

(全員)本当にそうやなー、納得。

(双方)それでは「良い旅を」……。

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